ロゴデザインの考え方、つくる手順。プロが教える、作り方。オリジナリティを出すコツ。

ロゴデザインの作り方。プロの考え方、つくる手順。
アトオシとデザイン

この記事を書いた人:
グラフィックデザイナー
アトオシとデザイン

  • グッドデザイン賞受賞
  • アマゾン1位
  • アドビの先生
  • プロ歴20年
  • YouTube登録者2万人ごえ
  • 2024年末、中級者むけ本を出版
アトオシとデザイン、プロフィールと実績
アトオシとデザイン、プロフィールと実績
目次

この記事で、習得できること

この記事を読むと、オリジナリティを出す、「ロゴデザインの考え方・手順」を習得できます。

  • ロゴをつくったけど、“ありがちなデザイン”になってしまった…。
  • いいロゴデザイン、基本的な「考えかた・つくる手順」を知りたい…。
  • プロのデザイナーがつくる、ロゴデザインの「コツ・作り方」を知りたい…。

…そんな、“疑問や悩みを解決”する記事です。



また、コンセプトを立て、“独自性”を出す、ロゴデザインの考え方は、名刺やチラシデザインなど、“他の制作媒体”にも応用できます

最後までこの記事を読むと、「ロゴデザインの考え方・つくる手順」「プロの作り方・コツ」がわかります。


この動画を見ると、より深く、「ロゴデザインの考え方・手順」を習得できます◎


ロゴデザイン、大事なポイント


「クライアントワーク」のロゴデザイン

まず、ロゴデザインには、“自主制作”と“クライアントワーク”があります。

今回は、デザイン勉強法としても、しっかり力がつく、「クライアントワーク」での「ロゴの考え方」を教えます。

例として、「カフェオーナーさんから、ロゴデザインを仕事依頼された。プロのデザイナーは、どのように考えて、制作を進めるか?」という内容を軸に、説明をします。


「独自性あるロゴ」をつくる

ロゴデザインをつくる時、最も大事なこと。「独自性・オリジナリティある」ロゴをつくる、ということです。

例えば、カフェのロゴの場合、“マーク部分は同じだけど、名前を打ちかえたら、競合店でも、そのまま使えてしまう”ロゴは、“独自性がない”ロゴです。

「オリジナリティを強調」するには、どのような点で「独自性を出すか」しっかり考え、「それを言語化・視覚化」する必要があります。

(*参考動画:「そもそも、いいロゴデザインって? ロゴマーク、ロゴタイプ、シンボルマークのちがい。」)




ロゴデザイン、5つの手順

“いいロゴデザイン”をつくるには、下記「5つの手順」があります。

  • 手順01. ヒアリング
  • 手順02. コンセプト立案
  • 手順03. デザインリサーチ
  • 手順04. ラフを描く
  • 手順05. デザイン実施


…いまから、1つずつ、説明をします。


01. 「ヒアリング」、必ずきくべき3点

デザイン仕事のヒアリング。打ち合わせ。イメージ。


「ロゴデザインのヒアリング」とは、「初回の打ち合わせで、クライアントさんに聞くべき内容」を指します。

私は“実際のロゴデザイン仕事”にて、必ず、下記3点をヒアリングしています。

  • ヒアリング_A. ロゴデザインをつくる、カフェの「圧倒的特長」はなんですか?
  • ヒアリング_B. 完成ロゴをカフェのお客さんに見てもらった時、「感じてほしい印象」はなんですか?
  • ヒアリング_C. 「求めるロゴの方向性」と近しい、「既存のロゴデザイン」はどれですか?


…各ヒアリング内容について、説明します。


ヒアリング_A:圧倒的特長

「圧倒的特長」とは、カフェの「売り・強み」を「一言で表した言葉」です。

この回答で、“他の競合店との差別化”を図り、“独自性あるデザインの方向性”を決めることができます。

  • 圧倒的特長”の例. 「海を展望」できる立地
  • 圧倒的特長”の例. 「働くスタッフの笑顔」がステキ
  • 圧倒的特長”の例. 「○○産のコーヒー豆」にこだわっている

もし、「圧倒的特長」が明確でない場合、“独自性あるロゴ”をつくることがむずかしくなります。

ですので、まずは、「圧倒的特長」をしっかりと聞きましょう。

(*参考記事:「ブランディング。プロの手順とコツ。」)


ヒアリング_B:感じてほしい印象

「感じてほしい印象」とは、カフェに訪れたお客さんが、「完成ロゴをパッと見た時、感じてほしい印象」のことです。

  • “ロゴの印象”例. 「かわいい」と感じてほしい
  • “ロゴの印象”例. 「カッコイイ」と感じてほしい
  • “ロゴの印象”例. 「洗練されている」と感じてほしい

完成したロゴデザインを「どう見られたい?」「一言でいうと?」

この“印象”を明確にすることが、とても大切です。

(*“いいロゴデザインの印象・判断”を、詳しく知りたい人は、コチラの記事をお読みください)



ヒアリング_C:既存ロゴ、方向性が近いもの

「既存のロゴデザイン」をクライアントさんと「視覚的に共有」して、「求められる表現の方向性」を確認します。

これをすると、ロゴデザインの提案時、“大きく方向性を外す”ことがなくなります。

「既存のロゴデザイン事例」が載った書籍をパラパラとめくりながら、クライアントさんと確認を取りながら、「求める方向性」に近しい、既存ロゴ事例に付箋を貼りましょう。

(*いいデザインづくり、“ヒアリングのコツ”を詳しく知りたい人は、コチラの記事をお読みください)


ロゴデザイン書籍、オススメ本

「既存のロゴデザイン書籍」について、私のオススメは、“下記の3冊”です。

オススメ理由は、「プロがデザイン」した、様々な「業態・表現の振り幅」があるロゴが載っているからです。




02. 「デザインコンセプト」の立案

「コンセプト」とは

ロゴデザインのヒアリングで、“圧倒的特長・ロゴの印象・ロゴの方向性”を確認しました。

次に、「コンセプトの立案」を行います。

「コンセプト」とは、「デザインのテーマ」を「一言で表した言葉」です。

「コンセプト」を立てる目的は、デザイン制作を進める時に“迷いをなくす軸”を立てる、また、クライアントさんに“提案の意図”を伝えるためです。

また、ロゴデザインを納品した際、「コンセプト」を伝えることで、カフェのスタッフやお客さんに説明しやすくなり、より愛着を持っていただけます。


「コンセプト」を起こす、手順

それでは、ロゴデザインの「コンセプト」を、「一言で表す言葉に起こす方法を説明します。

手順は、ヒアリングを経て、

  • コンセプト立案の手順_01. ロゴデザインの「ヒントになるキーワード」を書き出す
  • コンセプト立案の手順_02. “キーワード”から「“より重要”だと感じるワードを、1〜3つ選抜」する
  • コンセプト立案の手順_03. “選抜ワード”を「1つの言葉」にまとめる

…という流れです。


「コンセプト」を起こす、具体例

例えば、「カフェ 家族の時間」のロゴデザインのヒアリング後。

「ヒントになるキーワード」として、“家族 / 喜び / 素敵 / ホーム / 家 / 特別感 / あたたかみ / 暖色 / 笑顔”などを、書き出します。

ここで「書き出すワード」は、“直接的、派生的、感覚的”、いろんなイメージで問題ありません。

その中から、「より重要だと感じるキーワード」を「1〜3つ」選びます。(例:家 / 特別感 / 笑顔)

「選抜ワード」を、「1つの言葉にまとめます。(例:「特別なマイホーム」)

これが、「デザインコンセプト」です。

(*いいデザイン表現、“コンセプト決めのコツを詳しく知りたい人は、コチラの記事をお読みください)




03. 既存デザインの「リサーチ」


次に、「デザインコンセプト」をもとに、「既存ロゴデザインのリサーチ」を行いましょう。

“デザイナー自身の目”で、「このロゴデザイン」は「デザインコンセプト:○○」を感じる! という気づきを得る。“つくり手視点”で調べるのがポイントです。


「リサーチ」、手順

「デザインリサーチの手順」を説明します。

例えば、「カフェ 家族の時間」のロゴデザイン、「デザインコンセプト:特別なマイホーム」の場合、

  • リサーチ手順_01. “特別なマイホーム”とつぶやきながら、「ロゴ事例が載った本」をめくる
  • リサーチ手順_02. すると、“特別なマイホーム”を感じる、「表現上の要素」をもったロゴが見える
  • リサーチ手順_03. その「参考ロゴ」に、付箋を貼る
  • リサーチ手順_04. なぜ、“特別なマイホーム”を感じたか、「表現上の気づき」をメモする

…という手順です。


「リサーチ」、気づきの例

“デザインリサーチ”のなか、「デザインコンセプト」を感じた、「表現上の気づき」を言葉に起こした例を紹介します。

  • この「文字の先端に、シュッとキレ感がある」ところに、「特別感」を感じる
  • この「文字のなか、すこし途切れた、抜け感がある」ところに、「特別感」を感じる
  • この「角の丸い形状」に、「やさしいマイホーム感」を感じる
  • この「マークの輪郭線、手描きでブルブルしている」ところに、「人のあたたかさ」を感じる

…というように、メモします。

これらは、自分が着手する、“デザインコンセプト”を「よりよく形に起こす」ための、重要な「表現方法のヒント」となります。

ですので、しっかりと“気づき”をメモしましょう。

(*いいデザインづくり、“リサーチのコツ”を詳しく知りたい人は、チラの記事をお読みください)




04. 「ラフ」を描く


「ロゴのラフ」、描く目的

次は、「ロゴデザインのラフ」を描いていきます。

ラフを描く目的は、「デザインコンセプト」を形にすること。しかし、はっきりと、“キレイなイラスト”を描き起こす必要はありません。

“はっきりしすぎた形”だと、「こういうものだ!」という“縛り概念”が働いてしまうので、むしろ、解像度がやや低い、“ちょっとゆるめの形”ぐらいの方がいい、と私は考えています。


「ロゴのラフ」、描くコツ

“ラフを描くコツ”として、描きながら、「アイデア内の“指針バランスの強度”」を調整していく、ということ。

例えば、「カフェ 家族の時間」の「圧倒的特長」「印象」「デザインコンセプト」内、

  • 圧倒的特長 = 独自性「もう1つの自宅」を意識した、子連れでも「くつろげる」店内
  • 印象「親しみ・親近感」
  • コンセプト「特別」「マイホーム」

というように、「自宅」「子連れ」「親しみ」「特別」「マイホーム」「“いずれかの強度”を高めた」ロゴラフを描き分けるのです。


「ロゴのラフ」、モチーフ・表現例

ロゴのラフ描き、“モチーフ・表現例”を紹介します。

  • ロゴのラフ例:「独自性」を高める場合、“自宅”や“子連れ”がより伝わるように、「家」モチーフ「子連れ」モチーフ、などを描く
  • ロゴのラフ例:「印象」を高める場合、“親しみ感”がより伝わるように、「形状を丸く」したり、「線のアウトラインに手描き感」を残す
  • ロゴのラフ例:「コンセプト」を高める場合、“特別感”を感じる、「抜け感とキレのある」ロゴタイプや、「抽象的なマイホーム」マークを描く

…このようにラフを描き、“コンセプト・印象・独自性”を「目に見える形」にします。

すると、「これは、『カフェ 家族の時間』のロゴとして、アリだな、ナシだな」が見えてくるはずです。

さらにいうと、1回、「形に起こしたラフ“AとBの良さ”を掛け合わせる」ことで、「より独自性・強度の強い、“ラフC”を生み出せる」ことにもつながります。

ですので、“いきなり自由なラフ描き”をするのではなく、まず、前手順までの「リサーチ内容、書き出した情報・言葉」をヒントにしつつ、それらを俯瞰し、「的を絞り」、「ラフを描く」、という手順がいいでしょう。


「ロゴのラフ」、描く時のポイント

ラフを描く時のポイントは、“形にする集中”するため、「モノクロの状態」で描くこと。

また、“頭”で考えず、「手で考えていく」イメージで、とにかく“ラフ案”を描いていくこと。

そして、ロゴのラフ案は、「よりよい比較」のため「30案以上」描くことがオススメです。

描いたラフ案から、決めた「デザインコンセプト」(本例では、“特別なマイホーム”)を感じる、ロゴ案を「5〜10案」ほど選抜しましょう。

(*いいロゴデザイン、“ラフ描きのコツ”を詳しく知りたい人は、コチラの記事をお読みください)




05. デザインを「形に起こす」

Illustratorでロゴデザイン。プロの作り方。イラレのコツ。すべての手順。イメージ。


ロゴを形に起こす、目的・手法

先ほどまでの手順で、選抜した“ロゴのラフ案”をすべて、デジタルデータなどの「形に起こし」ましょう。

“形に起こす”目的は、「そのロゴが“実際に使われる状態”」にして、「“より最適なロゴの案・形状”を判断する」ためです。

代表的な手順は、「ロゴのラフ画をスキャン」して、「Adobe Illustrator上のパスでトレース」して、形にします

それ以外にも、「“手描き”の雰囲気がベストなロゴ」の場合、“手描きラフ”のまま、Photoshop上で色味をくっきり濃くする。という方法もあります。

「よりよい印象、ベストな判断をするため、最終的に使われる状態にする」=「ラフ画を形に起こす」。ぜひ、覚えておきましょう!


ロゴをIllustratorで、形に起こす手順

ロゴデザインを、Illustratorで「形に起こす」手順を説明します。

まず、“ロゴのラフ画”をスキャンして、パソコンに取り込んだら、Illustrator上の「パスでトレース」して、形に起こします。

はじめの段階は、“形に集中”するため、色を付けずに、「モノクロ」で制作・検証しましょう。

形にしたロゴ案を、「紙にプリント」します。例えば、5つの候補案を並べ、“印象”や“雰囲気”をしっかりと比較して、確認します。

その中から、「最も“デザインコンセプト”を感じる」ロゴを、“採用案として選びましょう

また、“選んだロゴに色をつける”ことで、より「与えたい印象」を強めることができます。

(*参考動画:「Illustratorでロゴデザイン、プロのすべての手順。」)


ロゴの“クオリティ”を上げるコツ

“クオリティ”を上げる手順

最後に、「ロゴデザインのクオリティ」を上げる手順を教えます。

  • 手順_01. 「自分がつくったロゴ」と「プロがつくったロゴ」を横に並べます
  • 手順_02. 「比較・検証」をして、「クオリティの差」がある部分に注目します
  • 手順_03. 「改善点を言語化」して、メモします
  • 手順_04. 「メモした改善点」を、自分のデザインに反映します
  • 手順_05. 再び、「01.〜04.」を繰り返します

…このように、「“プロのデザイン”との比較検証」と「改善反映」を、何度も繰り返すことで、“クオリティを高める”ことができます。


“デザイン力”を上げる、必要な意識

よりよいデザインをつくる、「必要な意識」とは、「自分でつくり、自分で気づき、自分で改善する」ことです。

「デザイン力」は“教わるもの”ではなく、「掴み取るもの」です。

このブログでは、“いいデザインの考えかた・手順”を伝えていますが、重要なのは、「これを読んでいる、あなた自身がつくり、考え、改善を続ける」ことです。

ですので、まずは、「自分の手」で「ロゴをつくってみる」ことをオススメします!

(*“デザインの勉強方法”を、詳しく知りたい人は、コチラの記事をお読みください)




ロゴデザインの考え方・手順、まとめ

いいロゴデザインの考え方・つくる手順」を、まとめます。

  • 01. “特長・印象・方向性”を、「ヒアリング」する
  • 02. “キーワード”をまとめて、「デザインコンセプト」を立てる
  • 03. 「既存ロゴをリサーチ」して、“表現上の気づき”をメモする
  • 04. “特長×印象×方向性”をかけ算して、「ラフ」を描く
  • 05. 「形に起こし」て、“デザインコンセプト”を感じるロゴを選ぶ
  • 06. “自分とプロのロゴを並べ”て、「表現上の差を改善・反映」する

“よりよいロゴデザイン”のため、この記事が参考になれば幸いです。


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いずれも、今後のブログ執筆記事公開を続けるための、とても“大きな励み”になります!

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


この動画を見ると、より深く、「ロゴデザインの考え方・手順」を習得できます◎

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この記事を書いた人

アトオシとデザインのアバター アトオシとデザイン グラフィックデザイナー

グッドデザイン賞。アマゾン1位。アドビの先生。吉本興業チャンネル出演。YouTube登録者2万人ごえ。プロ歴20年。

「目的を形にする、ロゴデザインとブランディング」というコンセプトにて、グラフィックデザイン仕事をおこなう。

また、「“デザイナーではない人”にデザインを伝える」コンテンツを日々発信している。著書「[新版] デザイナーになる! MdN」など。

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