この記事で、わかること
“デザイン初心者”の方から、よくある質問。
- デザイン勉強本、けっきょく、「何から読めば」いいの?
- デザインの「考え方・つくる手順」を知りたいけど、“どの本”を読むのがベスト?
- オススメ本を買った後、「どんなステップ」で“デザイン力”をつければいいの?
…この質問に対する、アトオシの答え。“ファイナルアンサー”の記事です。
シンプル&ストレートに、お答えします!
結論! 初心者は、「この2冊」を購読しよう
結論からいうと、デザイン初心者は、まず、
- 思考本:「 [新版] デザイナーになる!」 伝えるレイアウト・色・文字の大切な基本と生かし方
- 表現本:「なるほどデザイン」 目で見て楽しむ新しいデザインの本。
…を、“2冊セット”で購読しましょう。
簡潔に、“オススメ理由”を伝えます。
「この2冊」が、オススメの理由
デザインは、「思考と表現」からできる
「デザイナーになる!」と「なるほどデザイン」。この“2冊セット購読”を、オススメする“理由”。
それは、デザインが、「思考」と「表現」からできるからです。
- A. 思考
- うちあわせ、ヒアリング、リサーチ、アイデアだし、コンセプト立案、プレゼン
- B. 表現
- ラフ描き、デザイン実施(レイアウト、フォント選抜、文字組み、配色、装飾)
いいデザインとは、“目的”をカタチにすること
“デザイン = キレイ・カッコイイ表現”をすること…と思われがちです。しかし、私の考えでは、ノットイコールです。
私は、「いいデザイン = 目的をカタチにすること」だと、考えています。つまり、“目的に沿った”表現をすることが、いいデザインなのです。
その上で、“そもそもの目的”は、「正しい思考」があって判断できます。そして、「正しい思考」をもとに「正しい表現」をする。
…ですので、「思考」と「表現」の両輪が、“デザインづくり”で、とても重要なのです!
デザイン初心者は、「思考本・表現本」を“熟読&メモ”しよう
デザイン初心者は、「思考」と「表現」の両輪・基礎を学ぶため、まずは、
…を“熟読”しましょう。
シンプルに、この2冊の「テキスト原稿」を、しっかり読んでください。
そして、読みながら、「自分が“重要”だと感じるポイント」をメモしてください。
すると、“デザイン仕事”にも生かせる、デザインづくりの「基本的な考え方・つくり方」を習得できます。(決して、パラパラめくって、“ビジュアルや絵面だけ”を見ないこと!)
ふかいことは考えず、まずは、この“熟読&メモ”をやりましょう!
次の項目では、オススメ本の「簡単な解説」をします。“ご購読の参考”にどうぞ◎
思考本:「デザイナーになる!」
◎ 思考本: 「 [新版] デザイナーになる!」伝えるレイアウト・色・文字の大切な基本と生かし方(MdN)
著者:永井弘人
出版:エムディエヌコーポレーション
デザイン入門の入門書
デザインの入口を、“いま、デザイナーを目指す、すべての人へ”むけて、カジュアルにやさしく、親しみ満載で紹介した、「デザイン入門の入門書」。
「心構え / 基本知識 / 作例解説」のわかりやすい“3部構成”。
さらに、“心豊かに、デザイナーを続ける”ためのコラム付き。グラフィックもウェブも、様々なデザイン分野に役立つ、初心者むけのデザイン入門書です。
この本で習得できる、デザイン力
- 第1章「デザインの心構え」
- “デザイナーになる”には? “思考”のステップ
- 手順01. 「クライアント」を立てる
- 手順02. 対象人物から「想い」を聞く
- 手順03. 「感じて欲しいゴール」を決める
- 手順04. 「コンセプト」を立てる
- 手順05. 「リサーチ」する
- 手順06. 「ラフ」をつくる
- 手順07. 「素材」を用意する
- 手順08. 素材を「レイアウト」する
- 手順09. 「検証・調整」する
- 手順10. つくったデザインを「提案」する
- 手順11. 決まったデザインを「印刷」する
- 手順12. 「実践デザイン」を繰り返し、デザイナーになる …など
- 第2章「“デザイン手法”の基本知識」
- デザインの「要素と名称」
- 「レイアウト」の手法:グループ化 / 整列 / コントラスト
- 「配色」のテクニック:色の基礎知識 / 色を選択する / 色による印象
- 「文字」のテクニック:文字の基礎知識 / 書体を選択する / 書体による印象 …など
- 第3章「“デザイン事例”から学ぶ」
- 「まとまり感」を印象づける:同じ要素に分類 / サイズ比率を揃える / グリッドに揃える
- 「メリハリ感」を印象づける:縦軸・横軸を目立たせる / 寄りと引きを対比 / 余白を生かす
- 「安定感」を印象づける:シンメトリーに配置 / 対角線に配置 / 重心を下に置く
- 「にぎやか感」を印象づける:自由に配置 / 角版と切り抜きを組み合わせる / パターンで見せる
- 「女性むけ表現」を意識する:大人の女性むけ / ガーリー / ゆるかわ
- 「男性むけ」を意識する:クール / ニュートラル / 力強さ
- 「自然的」な表現を意識する:ナチュラル / 手づくり / 透明感
- 「懐古的」な表現を意識する:和風 / レトロ / 優雅 …など
表現本:「なるほどデザイン」
◎ 表現本:「なるほどデザイン」目で見て楽しむ新しいデザインの本。
著者:筒井美希
出版:エムディエヌコーポレーション
目で見て楽しむ、デザインの本
「デザイン = 楽しい」を実感できる本。必要な基礎、概念、ルール、プロセスを図解やイラスト、写真などにて、“視覚的”に解説。
現役デザイナーが、身近にあるわかりやすいものに例えたり。図解、イラスト、別のものに置き換えてみたり。
“豊富なビジュアル”とともに、わかりやすくひも解いた、楽しみながらデザインのあれこれがわかる内容が盛りだくさんです。
この本で習得できる、デザイン力
- 第1章:編集とデザイン
- デザインに“正解”はない
- 第2章:デザイナーの7つ道具
- ダイジ度天秤:どっちがダイジ? を口癖に
- スポットライト:主役を狙って、光を当てる
- 擬人化力:いいデザイン、いいキャラ
- 連想力:ヒントは世の中にあふれてる
- 翻訳機:言葉と絵のバイリンガルになろう
- 虫めがね:ふところに隠し持った、最終兵器
- 愛:そのデザインを決めるもの
- 第3章:デザインの素
- 文字と組み:布地を織り上げるように組む
- 言葉と文章:言葉の「らしさ」をつくる
- 色:右脳と左脳で考えてみる
- 写真:イメージの力に向き合う
- グラフとチャート:ロジカル、ときどきグラフィカル
デザイン独学、最強のステップ
「…で、“オススメ本とその理由”はわかった。だけど、本を読んだだけじゃ、力はつかないでしょ? “本物のデザイン力”をつけるには、どうしたらいいの?」
これも、“よくある質問”です。
「デザイン独学、最強のステップ」とは? シンプルに、お答えします。
- 01. 「デザイナーになる!」と「なるほどデザイン」を、セットで熟読
- 02. デザインづくりで、“重要”だと感じるポイントをメモ
- 03. 「自分の名刺デザイン」を、“目的・コンセプト”を考えてつくる
- 04. “家族、または、友人”をクライアントとして、「名刺デザイン」を実践
- 05. 「3〜4」の“気づき・改善点”を生かし、他の制作物、または、他クライアントにて実践
…このステップを、オススメする理由。
「デザイン仕事にも生かせる、本物の力」をつけるには、「リアルな人とのヒアリング・人にむけた提案」という、「“実践”を繰り返す」ことが、絶対に必要だと考えているからです。
* はじめの制作物に、“名刺”を選んでいる理由は、「文字要素が少なく、レイアウトの基礎習得・進め方・考え方に集中できる」からです。
そもそも、“デザイン力”とは
そもそも、“デザイン力”を大きく分けると、
- a. “Illustrator・Photoshop”を使える、「アプリケーション力」
- b. “よりよい文字組み”ができる、「レイアウト力」
- c. いいデザインを“対人”とつくれる、「仕事の進行力」
…という、“3つの力”があります。
この“3つの力”を、「対人との実践」の中で、「連動して」つける。
これが、先ほど紹介した「手順01.〜05.」にあたる、“デザイン独学、最強のステップ”なのです。
* ちなみに、「家族、または、友人をクライアントとした、デザイン実践」の、さらに“こまかな手順・やるべきこと”は、「デザイナーになる!」の「第1章」に、すべて書いてあります。
“デザイン仕事”にも生きる、“本物の力”をつけたいかたは、ぜひ読んでみてください◎
他のデザイン本は、読まなくていいの?
“他のデザイン本”は、読まなくていいの? …いいえ!
あなたが興味ある本は、ガンガン買って、ぜひ、“デザイン実践”に活用しましょう。
基本的に“売られている本”は、魂をこめて、執筆・編集されています。デザインづくりに、“役立つ前提”でつくられているのです。
…とはいえ、種類が多いので、「あなたがつくるデザイン制作に、必要となった時に、“関連する本”を買う」のがオススメです。(例:“ロゴデザイン”をやることになったから、“ロゴ事例本”を参考に買う)
だれでも、1番はじめは“初心者”です。私も“初心者”からスタートしました。
応援の気持ちも込めて、「いいデザイン力をつける、よりよいスタート」ができるよう。この記事にて、“オススメ本2冊と勉強ステップ”をお伝えしました。
これからも、いっしょに進んでいきましょう!
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
◎ この記事で紹介した、“2冊セット購読”のオススメ本