この記事で、習得できること。
この記事を読むと、「グラフィックデザイン仕事」の「種類、流れ、進路、つけるべき力」を習得できます。
- グラフィックデザインって、「どんな仕事の種類」があるの?
- グラフィックデザイン仕事、「どんな流れで進めている」の?
- いいデザイナーは、「どんな進路」を選べばいいの?
- グラフィックデザイナーになるには、「どんな力をつければいい」の?
…そんな、“疑問や悩みを解決”する記事です。
グラフィックデザインに興味をもった方が、「まず、はじめに読むべき」記事を意図しました。
最後までこの記事を読むと、「グラフィックデザインの具体的な仕事」「デザイナーに必要な力」「進むべき進路」を習得できます。
▲ この動画を見ると、より深く、「グラフィックデザインの仕事、必要な力」を習得できます◎
「仕事視点」のグラフィックデザイナーとは
仕事視点のグラフィックデザイン
グラフィックデザインとは、「目的を形にする」行為です。
例えば、“カフェのロゴ”を作る場合、その「目的」は、“お客さんを増やし、売上を上げる”ことがあげられます。この「目的達成」のため、グラフィックデザインが行われます。
つまり、グラフィックデザインを仕事にする際、「クライアントさんの“目的を形にする”ために行う」という意識を持ちましょう。
(*参考動画:「そもそも、いいグラフィックデザインって?」)
社会視点のグラフィックデザイン
「社会視点」で見たグラフィックデザインとは、「人々の生活を豊かにすること」。
つまり、「社会貢献」をすることです。
例えば、“カフェのいいロゴデザイン”をつくることで、そのお店の“売り上げが上がり”、スタッフの“サービス向上につながり”、訪れるお客さんの“気分が上がり”ます。
デザインを取り入れた結果、お店に携わる「人々の生活が豊か」になるのです。
仕事視点の“グラフィックデザイナー”
「仕事視点」で見たグラフィックデザイナーとは、クライアントさんの「目的を形にする」ことができる人。
大事なのは、“自分がやりたい表現”よりも、「クライアントさん」の「目的・ゴールに達する、デザイン表現や提案」ができること。
そして、外注のイラストレーターさんや印刷会社さんなど、デザイン制作中に関わる、「すべての人たちを喜ばせる」ことができる人が、“本当のグラフィックデザイナー”です。
(*参考動画:「デザイナーの仕事内容。デザイン、だいじな意識と工程。」)
仕事視点の“アートとデザイン”
“アーティスト”と“デザイナー”の違い、について説明します。
“アーティスト”は、「自己表現」に「付加価値」を付けて、対価をいただくことが仕事です。
“デザイナー”は、「社会貢献」をして、「対価をいただく」ことが仕事です。つまり、クライアントや社会が望む、「目的を形にする」人です。
ですので、もし、“自己表現だけ”をやりたい人は、“アーティスト”を目指した方がいいでしょう。
グラフィックデザイン仕事の「種類」
5つの仕事種類
「グラフィックデザイナーの仕事」は、大きく5つあります。
- A. ロゴ・ブランディング
- B. 広告・メディア展開
- C. パッケージ・グッズ
- D. 雑誌・エディトリアル
- E. 装丁・ブックデザイン
A. ロゴ・ブランディング
「ロゴ・ブランディング」のデザイン仕事は、会社やお店のロゴデザインをして、そのロゴを紙媒体などに展開するお仕事です。
この仕事では、ロゴデザインや名刺、パンフレットなどのデザインを通じて、会社の“想い”や“ビジョン”を目に見える形にします。
ロゴ・ブランディングは、飲食店や物販店、商品やサービス、アプリやコンテンツのロゴデザインなども含まれます。
この仕事に向いている人は、クライアントの会社やお店、商品の「良さ」を理解し、「言語化と視覚化」することができる人です。
(*参考記事:「ロゴデザインの考え方、つくる手順。」)
(*参考記事:「ブランディング。プロの手順とコツ。」)
B. 広告・メディア展開
「広告・メディア展開」のデザイン仕事は、商品や企業の特徴を強いビジュアルで表現し、多くの人に伝える仕事です。
1つの“キービジュアル”をデザインした後、そのデザインを軸として、広告やポスター、Webサイトバナーなど、あらゆる“メディア展開”をしていくことが重要です。
この仕事に向いている人は、プロジェクトに必要な「圧倒的な世界観」をつくり出せる「ディレクション力・表現力・技術力」を持つ人、チーム戦や連係プレーが好きな人です。
(*参考動画:「デザイン、独自の世界観・オリジナルのつくりかた。」)
C. パッケージ・グッズ
「パッケージ・グッズ」デザインは、飲み物やお菓子のパッケージデザインをする仕事です。
ラベルデザインなど、既に決まった形状にデザインすること。また、箱自体の形、プロダクトデザインから考えることもあります。
求められる力は、「商品の良さ」をよりよく反映できる力。売場などのシーンに沿った、「最適な展開性」を考えられる力です。
この仕事に向いている人は、手に取るものが好きな人、「人の生活に直結する」デザインを好む人です。
(*参考動画:「いいパッケージデザインをつくる考えかた。」)
D. 雑誌・エディトリアル
「雑誌・エディトリアル」のデザイン仕事は、ファッション誌など、写真や文字の「レイアウトデザイン」が主な仕事です。
特集企画の考案、撮影・フォトディレクションの指示、ページの流れ・ストーリーの考え方、雑誌全体のページ構成の決定などの仕事もあります。
この仕事に向いている人は、「雑誌全体・そのページが伝えたいこと」を真剣に考え、レイアウト表現で形にする力を持つ人です。
また、雑誌や企画が「求める意図」を理解し、「読者が望む紙面」を表現できる力も求められます。
(*参考動画:「プロの文字組み・レイアウトにする、コツと勉強方法。」)
E. 装丁・ブックデザイン
「装丁・ブックデザイン」の仕事は、本や書籍のカバーデザイン、ページの文字組みのデザインを手がける仕事です。
本のストーリーや最適なシーンを具現化する「独創性」、イラストレーターへの「ディレクション力」が求められます。
この仕事に向いている人は、「本の内容」を「存在感」として表現できる人、また、何よりも“本が好きな人”です。
グラフィックデザイン仕事の「内容」
グラフィックデザイナー、仕事内容
「グラフィックデザイン」の仕事内容は、「表現」と「行為」の2つに分けられます。
「表現」には、「リサーチやアイディア出し、コンセプトの立案、ラフ制作、デザイン実施、プレゼンテーション」などがあります。
「行為」には、「ヒアリングなどの打ち合わせ、デザイン費の見積もり、印刷費の見積もり、デザインの検証・調整、印刷物の入稿・納品の進行管理、デザイン事例の発信広報活動」などがあります。
デザイン仕事は、この「表現」と「行為」の両方が必要です。
例えば、広報活動をしなければ仕事の依頼が来ないし、仕事の依頼が来てもリサーチができなければデザインの提案ができません。
つまり、「プロのデザイン仕事」は、「表現」と「行為」をしっかり両立、連動させることが必要です。
グラフィックデザイン仕事の「流れ」
グラフィックデザイナー、仕事の流れ
グラフィックデザイナーの「仕事の流れ」について、説明します。
「デザイン仕事」の依頼がきて、受注が決まった後、
- 1. ヒアリング
- 2. コンセプト立案
- 3. デザインリサーチ
- 4. ラフ制作
- 5. デザイン実施制作
- 6. デザインの検証・調整
- 7. プレゼン提案
- 8. デザインの再検証・調整
- 9. デザインが確定
- 10. 印刷物の入稿・納品
…という流れを進め、デザインが完成、クライアントさんに納品します。
ここで大事なのは、仕事のデザインは、「クライアントさん」が望む、「目的・ゴールを達成」させる、ということです。
つまり、“自分自身だけ”を喜ばすのではなく、まず、「相手を心から喜ばせる」ことが大事です。
そのためには、上記、「1.〜10.」の工程を、「細かく、1つ1つ丁寧に進めていく」必要があります。
また、この仕事の流れは、グラフィックデザイン以外の“Web、ファッション、インテリア、プロダクト、建築デザイン”など、いろんなデザイン分野にも共通します。
(*いいデザインを“つくる手順”を詳しく知りたい人は、コチラの記事をお読みください)
グラフィックデザイナーになる、「必要な力」
グラフィックデザイン仕事、必要な力
グラフィックデザインの仕事をするには、「どんな力」をつけるべきか。これは、大きく2つあります。
1つは「技術力」、1つは「コミュニケーション力」です。
ですので、これから「グラフィックデザイナーになって、仕事をしたい」と思っているあなたは、この「技術力」と「コミュニケーション力」をしっかりつけるべきです。
技術力
グラフィックデザイナーに必要な、「技術力」について説明します。
- 目的を達成するため、「よりよい表現」をする力
- クライアントさんがもつ良さをもとに、「圧倒的な世界観」を考える力
- IllustratorやPhotoshopなど、「アプリケーション」を使ってデザインを形にする力
…これらが「技術力」です。
さらに、「ベストなデザインの方向性」を見極めるディレクション力、「レイアウト力やフォントの選抜力」、「最適な印刷紙や加工方法の選択力」も大事です。
コミュニケーション力
グラフィックデザイナーに必要な、「コミュニケーション力」について説明します。
- いろんな人の「気持ちを汲み取る力」、いろんな人を「喜ばせる行動力」
- クライアントさんの「本心や思いを引き出せる」、丁寧な「ヒアリング力」
- よりよい「ふるまい・聞きかた」、いいデザイン判断ができる「資料を用意する力」
…これらが「コミュニケーション力」です。
また、メールやストラックなどの「テキストベースのやりとり」や、報告の「声かけ」、デザインの提案やプレゼン時の「資料の見せかた」、「話し方や言葉の選び方」なども、「人が本心で喜ぶデザイン」において大事な力です。
(*参考動画:「グラフィックデザインのヒアリング。打ち合わせで“聞くべき”こと。」)
グラフィックデザイナーになる、「進路」
グラフィックデザイナー、3段階の進路
グラフィックデザイン仕事をするには、「どんな進路」を進むべきか、という説明をします。
大きな段階を分けると、「1.学校 / 2.会社 / 3.独立」の3つです。
01. グラフィックデザインの学校
グラフィックデザインを学べる学校は、「短期スクール / デザイン専門学校 / 美術大学」があります。
・「短期スクール」は、3ヶ月〜半年といった、“短期間”でデザイン技術を学べます。独学に、デザイン力をプラスしたい人などに向いています。卒業したことを履歴書に書くことはできないので、その点は注意が必要です。
・「デザイン専門学校」は“2年制”が多く、入学に受験は必要ありません。できるだけ早く、デザイン会社に就職したい人に向いています。
・「美術大学」は“4年制”で、受験が必要です。デッサンや思考など、より深くデザインを学びたい人、有名なデザイン会社への就職を希望する人に向いています。
(*参考動画:「デザイン専門学校は、通う意味あるの? 就職できるか、美大とのちがいは?」)
02. グラフィックデザインの会社
デザイン系の学校を卒業したら、「ロゴ、ブランディング、広告、パッケージ」など、それぞれの「強み」を生かしたデザイン会社に就職できます。
“デザイン会社選び”のポイントは、「自分の強み」を生かし、「自分が望む社会貢献ができる会社」を選ぶことが大切です。
そうすれば、「自分のやりたい方向性」と「会社が求める方向性」が重なり、より良い仕事ができるはずです。
(*参考動画:「デザイン会社は入るべき? いきなり、フリーランスはダメ??」)
03. 独立・フリーランス
デザイン会社を経て、「独立」や「自分の会社」を立ち上げる、または、「フリーランス」になる流れがあります。
会社在籍もフリーランスも、共通して大事なこと。それは、どんなデザイン仕事が依頼されても、「技術力」と「コミュニケーション力」において、「ベストな対応」ができる力をもつことです。
つまり、社内でも、社外でも、“いつでも、独立できるレベルの力”を、意識してつけるとベストです!
(*参考動画:「大成功するクリエイター、5つの共通点。」)
“独学のみ”で、グラフィックデザイナーになれる?
よくある質問、「独学のみで、グラフィックデザイナーになれるか?」に回答します。
ずばり、「あなたが望むデザイン仕事」によっては、“独学のみ”でも、グラフィックデザイナーになれます。
例えば、「YouTube動画や入門書を見て、デザインを独学。ココナラなどのクラウドサービスを利用して、副業でチラシデザインを行い、収入を得る」といった範囲であれば、“独学のみ”でも、デザイン仕事が可能です。
ただし、「望む仕事内容(大手クライアントさんと仕事がしたい)」や「望む収入(月収○○円以上は稼ぎたい)」によっては、“独学のみ”だと厳しい場合もあります。ですので、
- 01. まず、「あなたが望むデザイン仕事」を明確にする。
- 02. 「独学のみで達成」できるか、「3ヶ月〜半年ほど挑戦」する。
- 03. もし達成が厳しいと感じたら、「デザイン学校」や「デザイン会社就職」を検討する。
…という「3段階のステップ」にて、挑戦してみるといいでしょう!
(*参考動画:「副業デザインで、月10万円を稼ぐロードマップ。」)
グラフィックデザインの「未来」は明るい?
デザインの未来を「明るくする」には?
「グラフィックデザイン業界の未来」は「明るいか?」ついて、私の考えを書きます。
先にお答えすると、「明るい」です。
しかし、“これまでと同じことを続けている”と、グラフィックデザインやグラフィックデザイナーの未来のは“廃れてしまう”可能性があります。
時代も文化も大きく変化する中で、「求められるグラフィックデザインの価値感」も変わります。
では、どうすればいいか?
この答えは、「今までデザインと接してこなかった、職業、分野、メディア、コンテンツ、エンタメ、カルチャー」と「グラフィックデザインを組み合わせる」。
つまり、「新しいグラフィックデザインの価値」を「創造する」。そして、「人々の生活をより豊かにする」。
それを続ければ、「グラフィックデザイン・グラフィックデザイナーの未来は明るい!」と信じています。
(*参考動画:「令和のデザイナー、価値のつけかた。金額交渉できる、クリエイター。」)
デザインの未来を「明るくする」のはだれ?
それでは、「新しいデザイン価値を創造する」のは、いったい誰でしょう?
それは、「いま、このブログ記事を読んでいるあなた」です。
あなたが「自分の価値」と「デザインの価値」を世の中に発信し、提案することが超大事です。
デザインの仕事は「いただくもの」ではなく、「みずからつくるもの」。
デザイナーは、「人も自分も心から喜ぶ仕事」を「みずから提案して、つくれる人」。
いま、「あなたがこの文章を読んでいる」ということは、「あなたがデザインに興味・関心を持っている」ということであり、それは「デザイン業界とデザイナーの未来が明るい」という証拠の1つです。
私自身も、進みます。これからも、一緒に、よりよく進んでいきましょう!!
グラフィックデザイナーの仕事、まとめ
グラフィックデザインに興味を持ったら、まず読むべき、ブログ記事。「デザイン仕事の内容、仕事の流れ、デザイナーになる方法」をまとめます。
- グラフィックデザインは、「目的を形にする」こと、「人々の生活をより豊かにする」こと。
- グラフィックデザイン仕事は、「5つの種類」がある。「ロゴ・ブランディング / 広告・メディア展開 / パッケージ・グッズ / 雑誌・エディトリアル / 装丁・ブックデザイン」。
- デザイン仕事は「表現」と「行為」があり、よりよく両立・連動させる必要がある。
- グラフィックデザイン仕事の流れは、「ヒアリング、コンセプト、リサーチ、ラフ、デザイン実施、検証と調整、提案、デザイン確定、入稿と納品」。
- グラフィックデザイナーに必要なのは、「技術力」と「コミュニケーション力」。
- グラフィックデザイナーになるためには、「01.学校 / 02.会社 / 03.独立」のステップがある。
- “独学のみ”でも、デザイン仕事は可能。「自分が望む仕事」を具体的に考え、まず独学で挑戦して、厳しいようであれば、“学校や就職を検討”する。
- 「グラフィックデザインの新たな価値」を提案し、「新しい価値をつくり続ける」ことが大事。
…そして、「明るいデザインの未来」をつくるのは、「あなた」と「私」です。
これからも、一緒に進んでいきましょうね。
この記事を見ている、あなた。本当に大好きです! 心からありがとうございます!!
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また、興味がある方は、より詳しい“デザイナーの姿勢”がわかる、著書の入門書か思考本をご購読いただけると幸いです。
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
▲ この動画を見ると、より深く、「グラフィックデザインの仕事、必要な力」を習得できます◎